ホーム


院長ご挨拶


看護部から


病院概要


交通アクセス


入院&診療案内


治療プログラム


デイ・ケア


グループホーム


アルコール依存症


薬物依存症


作業療法

自助グループ


家族会


求人案内


医療法人十全会


リンク





アルコール依存症やその治療の基礎知識や流れ、アルコール依存症に関する相談が出来る専門病院の検索、および情報提供を目的としたサイトです


院長ご挨拶


聖明病院 院長
古 川 愛 造
 近年我が国では、現政権による重点的な経済政策の効果により、大企業の企業業績は過去最高益を毎年のように更新し、景気状況は好転し日経平均株価も前政権時の2倍以上に跳ね上がりました。しかし残念なことに、堅調な経済指標とは対照的に貧困に苦しむ生活保護世帯数は年々増加し、こちらも毎年のように過去最高数を更新しています。つまり、現状は国民全体が豊かで安心した生活を送っているとは言い難く、むしろ貧富の差が拡大し今まで以上に将来への不安や日々のストレスに苛まれる社会が到来していると考えられます。このような社会背景から深刻化の一途を辿るアルコール・薬物依存症とその関連問題に対して、現在我が国では様々な立法および行政面での対策が拡充されてきています。
 平成26年6月にはアルコール健康対策基本法が施行されました。同法は我が国初の嗜癖問題への対策を定めた法律であり、アルコール健康障害を有する者とその家族が日常生活及び社会生活を円滑に営むことができるように支援することを基本理念として掲げています。同法にはまた、国民の健康を保護するとともに、安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とすると明言されています。国、地方公共団体、国民、医療者の責務を包括的に定めたこの法律が制定されたことにより我が国のアルコール依存症対策は飛躍的に前進することが期待されています。 

 今日もメディアでは芸能人やスポーツ選手の違法薬物使用による逮捕がニュースで報道され社会を動揺させています。刑務所では受刑者のうち男性は4人に1人、女性は3人に1人が薬物事犯者でしめられています。その傍らには刑務所を出所した違法薬物使用者のうち5年以内に5割の者が再入所するという現実があります。この事実は薬物依存者にとって刑罰による矯正は無力であり、他の精神疾患同様に「こころの治療」が必要であることを証明しています。

 平成28年6月「薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予に関する法律」が施行されます。これは、薬物事犯者の受刑期間の一部を執行猶予し地域における保護観察に切り替えるという法律です。基本方針として、薬物依存症という心の病に苦しむ一人の地域生活者であることを改めて認識し、回復と社会復帰を支援することが明文化されています。同法はその病苦とともに社会からの偏見に苦しむ薬物依存症者に対して救いの手を差し伸べる本邦初の法律です。
 これら法整備の充実とともに大きな転換期を迎えた依存症医療現場において、医療法人十全会聖明病院の社会的使命は、全ての依存症に苦しむ患者様を分け隔てなく治療し、その回復と社会復帰を支援することであると考えています。聖明病院は全病床が依存症治療のためにあり、内容も開放病棟、閉鎖病棟それぞれの病気の種類と重症度によって治療方針をきめ細かく変えています。それぞれの病棟で認知行動療法やグループワークを中心とした様々な依存症治療プログラムを行い、入院患者様を回復に導いています。また、依存症は患者様本人だけでなく、家族にも深刻なダメージを与える病気であり、本人同様に家族もサポートを要しています。聖明病院では毎月開かれる家族会を中心に、本人だけでなく家族の心のケアも行っております。当院が患者様皆様の回復とともに家族の回復や地域社会の安定化を通じて社会全体に貢献できることを願ってやみません。



                                            医療法人 十全会 聖明病院
                                              病院長  古 川 愛 造